怒られる子どももイヤだけど、怒るママもとてもイヤですよね。
子育てコーチングはママが怒らなくても、自分で考えて進んで行動できるようになることを目的としたコミュニケーション技法です。
子育てコーチングで必要なスキルは【傾聴】【質問】【承認】の3つです。
日々の生活に取り入れて、親子で楽しく過ごしてください。
>>自分で勉強する習慣はスタサプ
子育てコーチングとは?
そもそもコーチングとは?
コーチングとは、何かを教えるものではありません。
本人が自分で考えて、目標達成や問題解決することをサポートするコミュニケーション技法です。
コーチングは「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が様々な状況であっても自分で考え行動し、その実感から学んでいけることを目的としています。
コーチングのコーチが、指示を出して行動させることはありません。
コミュニケーションによって、相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートすることがコーチの役割です。
多くの質問をいただく「ティーチング」と「コーチング」についてはこちらで紹介しています。
コーチングが子育てに活かせるの?
子育てコーチングも前述したコーチングと同様です。
親子のコミュニケーションを通じて、子どもが自分で気付き考え、答えを見つけて行動することが目的です。
親が子どもの話をしっかりと聞いて、子どもが自分で考えるよう質問をし、その答えを全て受け止める。
そうすることで、自分から「やろう!」と思えるようになり、子どもの自己肯定感も高まります。
その結果、自分の目標を見つけ自分からチャレンジできるようになるというわけです。
自己肯定感についてはこちらで詳しく解説しています。
コーチングのメリットとデメリット
メリット
- 子どもが自ら考えて行動することができるようになり、自主性が身につく。
- 自分の話を聞いてもられる安心感と、承認欲求が満たされ、自信を持って行動ができる
- 失敗したことも、自分の経験として前向きに受け取ることができる
- 自分の存在を認められ、自分でも認めることができ、自己肯定感が高まる
- 子ども主体で行うので、幼児期~思春期まであらゆる年齢にも効果が出る
- 子どもが自らイキイキと行動するので、親の不安や疑問が減る
デメリット
- 一度実践してすぐに効果が出るわけではない
- 効果が出るまで時間のかかることもあるので、正しいのか不安になる
- コーチングの技法も大切だけど、子どもとしっかり向き合うことも必要
- 間違った使い方をしてしまうと、効果がでないことがある
コーチングの3つのスキル【傾聴・質問・承認】
コーチングスキル①傾聴
【傾聴】とは、子どもの話を「聴く」ことです。
いつも聞いてるよ!と思うかもしれません。
コーチングでの「聞く」はどんな話であっても、否定したりあしらったりせずに受け止めることです。
例えばこんな会話は日常でありますよね。
この会話は話を聞いて答えているようにみえますが、実は子どもの言葉に反応してママの伝えたいことを言っています。
子どもの話を「聴く」場合は、このように受け止めます。
受け止めたことで、子どもは安心して続きを話し出します。
それも全て受け止めます。
相づちなどもしながら、子どもの話を「聴いて」あげてください。
そうすると、子どもは「どんな話でも聞いてもらえる」という安心感や信頼感を抱くことができます。
気を付けることは、適当に返事をしたり、話の先を急かしたりしないことです。
学校のことを何も話してくれない子や、思春期で話をあまりしてくれない場合なども、傾聴のスキルは有効です。
実際の「傾聴」の様々な使い方はこちらで紹介しています。
コーチングスキル②質問
次に子どもの話したいことを「質問」することで引き出します。
スキル①の傾聴で、何を話しても大丈夫という安心感を与え、「質問」することで子どもの気持ちや本音を話してもらうことが目的です。
いつも子どもと接しているママやパパ達は、質問も日々してるよ!と思いますよね。
コーチングの「質問」は、できるだけ子どもが話したいことや、どういう気持ちを持っているのかを引き出すような質問をすることです。
気を付けなければいけないことは、相手と対等な立場で質問することです。
質問の仕方だけで→相手の受ける印象が変わります。
印象が変わると→相手の返答も変わってきます。
実際の「質問」の様々な使い方はこちらで紹介しています。
コーチングスキル③承認
「承認」のスキルには、【存在】【行為】【結果】の3種類あります。
子育てコーチングにおいては、【存在】と【行為】の承認が特に効果を発揮します。
こちらでは存在承認について解説します。
存在承認とはその名の通り、その子がそこに存在することを認めることです。
分かりやすく言うと、「いつもみているよ。愛しているよ。」ということを伝えることです。
具体的な方法は、普段の何でもない行動やしぐさを口に出すことです。
例えば、宿題をしないで遊んでいたら「先に宿題しなさい」などと口に出しますよね。
宿題をやってる時は、何も言わないことが多くないですか?
これは親にとって普通の行動だから、あえて言う必要はないと認識しているからです。
「宿題やっているんだね。」これだけで子どもの存在を認めることになります。
存在承認で声をかける場面は、生活している中でたくさんあると思います。
承認する際の声かけはYOUメッセージではなく、I(アイ)メッセージで伝えることでさらに効果を発揮します。
承認する際の具体的な話し方についてはこちらで紹介しています。
子どものタイプに合わせたコーチング
人の性格はいろいろです。
親子であっても理解できないところもたくさんあると思います。
エニアグラム診断システムを利用して、お子さんの性質の特性と思考のパターンなどを知ることができます。
エニアグラムとは、9つのタイプ別に個人の性格を診断するシステムです。
今や、エニアグラムは心理学の領域を超え、ビジネスや教育、カウンセリングなどの分野でも積極的に活用されています。
お子さんの気持ちを理解しやすくなったり、自分のタイプを知ることで新しい発見もあります。
わが家の2人の子どもに、同じように声をかけていますが、響く言葉はそれぞれ違います。
上の子にかけてもあまり効果が出ないことでも、下の子の反応が良かったこともたくさんあります。
ただ性格だけではなく、その時の状況や子どもの気分などでも効果は変わります。
一度やって効果がみえなくても、続けることが大切です。
*エニアグラムは人々を分類することが目的ではないので、あくまで傾向の把握の参考にしてみてください。
90問回答式チェック | 日本エニアグラム学会
こちらの本では、エニアグラムの9つのタイプ別の親へのアドバイスと、タイプ別の子どもの傾向を紹介してくれています。
まとめ
- 子どもの安心感・信頼感
- 子どもに自信がつく
- 自己肯定感UP
- 子どもの自立へのサポート
言葉で読むと難しく考えてしまうかもしれません。
実際の生活の中でどのように使えばいいのかを理解できると、誰でもすぐに取り入れることができると思います。
具体的な声かけの実例はこちらで紹介しています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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