令和5年2月に公表された内閣府による青少年のインターネット利用環境実態調査によると、小学生のインターネット利用率は90%を超えています。
年々ゲームをする時間も増加しています。
長時間ゲームをしていると、成績や視力も心配ですよね。
しかし、制限をすることで大人になった時に反動がくる話も聞きます。
ゲームの時間制限が必要かどうかは、その子のゲームへの執着具合によります。
ゲームへの執着があまりない子には時間制限は必要ありません。
しかし、執着する子には時間制限をしないと、ゲーム依存になる可能性があります。
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みんなのお家では制限をどうしているのか、どんな場合に制限が必要なのかをまとめました。
さらに、大人になった時の反動や、友達が遊びにきた時にはどうするべきかもあわせて紹介します。
ゲームでの言葉遣いが気になる方はこちらで詳しく紹介しています。
小学生はゲームの時間制限してる?
制限をしているご家庭としていないご家庭は半分くらいです。
これは、親の考え方もありますが、子どものゲームへの執着具合で大きく変わります。
制限をしている派
制限をしていない派
制限をしなくてもいい場合
制限をしていない派の多くは、お子さんがゲームにそこまで執着していません。
時間を制限しなくても、何時間もゲームをすることがないのです。
そして、宿題や習い事、その他のやるべきことができています。
制限が必要な場合
ゲームは悪ではありません。
楽しく付き合う分には思考力も上がり、友達とのコミュニケーションツールにもなるものです。
しかし、のめり込み過ぎるとゲーム依存・ゲーム障害という病気にもなりえるものです。
一番気を付ける場合は、子どものゲームへの執着です。
ゲーム中心の思考になってしまうと、後から修正することは大変です。
そうなる前に、ゲームの時間制限によりゲーム以外の時間を増やすことは大切な対策です。
ゲームの時間制限をする方法
時間を制限する方法は2種類です。
ゲーム時間を決める
小学生低学年は30分~1時間で設定しているご家庭が多いようです。
Switchには、みまもり設定機能がついているので、簡単に設定することができます。
こちらは曜日毎に設定もできるので、土日は少し長めに設定することも可能です。
しかし、子どもに暗証番号を知られてしまうと簡単に時間が延長されるので注意が必要です。
みまもり設定を使う場合は、子どもに推測されない暗証番号にしてくださいね。
他には、アラームなどを使って時間の管理をしているご家庭も多いです。
わが家の息子は、自分でアレクサに「30分後に教えて」と頼んでいます。
そして、ゲーム時間を決める際には必ずお子さんと話し合って決めてください。
ゲーム時間の決め方についてはこちら↓を参考にしてください。
何時までか決める
小学生のうちは、21時か遅くても22時には寝て欲しいですよね。
夜は期限を決めないと、いつまででもできてしまいます。
大人でも「もう寝なきゃ」と思いつつ、「もう1話だけ!」とドラマを観てしまうこともあると思います。
特に対戦系のゲームなどは激しいので、寝る1時間前には終わってもらいたいですね。
他の習い事やご兄弟との都合もあるので、ご家庭ごとに違いますが、20時~21時でゲーム時間は終わりにするのがよいでしょう。
ゲームの時間制限する時の注意点
時間を決める際に気を付けることが3つあります。
子どもと一緒に決める
1つは、前述しましたが「時間を決める時はお子さんと一緒に決める」ことです。
特に守ってほしいことは、子どもと話し合って決めていくことが大切です。
子どもが自分で決めたことは責任も出ますし、守ろうとする気持ちが強くなります。
親が勝手に「ゲーム時間は1時間ね」と決めてしまうと、それは子どもにとって命令です。
命令はその時は守りますが、長期的には子どもの気持ちが離れていきます。
ゲーム時間を決める時には、必ずお子さんと話し合って一緒に決めましょう。
厳しすぎる時間は逆効果
ゲームに執着している子に「1日30分だけ」とあまり厳しすぎると、逆にもっとやりたい気持ちが強くなってしまいます。
やりたいけどできないと、乱暴になったり、言葉遣いが荒くなったり、他の生活にも支障が出てきます。
さらに無理やり守らされている場合は、友達の家でやったり、嘘をついたりしてしまう可能性も出てきます。
そういった子の場合、無理に時間を短くしないことも対策です。
どうしてもゲーム時間が足りない場合には、ゲームで学べるプログラミング学習などがオススメです。
友達とのゲーム約束
小学生の多くは、友達とオンラインで一緒にプレイしています。
学校で「何時からやろう」と約束をしてくることも多いでしょう。
ゲーム時間の制限や時間で区切っている場合は、その約束が守れているのか確認も必要です。
いつもお子さんだけ約束の時間に参加できずにいるようでは、学校でも話題に入れなくなってしまう可能性もあります。
今は、ゲームも友達とのコミュニケーションツールになっていますので、「家は家のルール」とせず、柔軟に対応していきましょう。
友達が遊びに来た時の時間制限は
普段は1時間などと時間制限をしている場合でも、友達が来た時にそのままの制限でいいのか悩みますよね。
友達が来た時は、制限をしないご家庭が多いようです。
制限をしない派
「家のルール」も大切ですが、子どもにも付き合いがあります。
大人も普段は節約していても、お友達とランチの時は少し豪華な食事を食べますよね。
私は、子どもの生活習慣や規則も大切だとは思いますが、友達との時間はもっと大切な財産だと思っています。
放任しすぎることはよくありませんが、状況に応じて柔軟な対応をオススメします。
制限を変えない派
友達と遊ぶ際に、時間制限ではなく他の制限をするお家は意外に多いかもしれません。
制限を変えない場合でも、子どもの頑張りで時間の確保ができる案も素敵ですね。
みなさん、友達とは楽しく付き合えるようにしっかり考えているようです。
制限をして大人になって反動はある?
反動があるかどうかは、制限だけが原因ではありません。
まず、その子のゲームへの執着がどのくらいあるのかです。
ゲームに執着する子は、制限をしないとゲームばかりしてしまうのです。
そのために制限をしますが、制限のない大人になればゲームをたくさんします。
逆にゲームにあまり執着がない子は、制限をされてもされなくても反動はありません。
ただ、「ゲームをやり過ぎるから禁止」「時間を守れないから没収」のように、やりたいのにできない状態が一定期間続くことは、ある程度反動も出るでしょう。
反動が起こらないようにするには
ゲームの時間制限が必要な子には、ゲーム以外の好きなことを見つけることがとても有効です。
勉強でもスポーツでもゲーム以外の遊びでもなんでもいいのです。
ゲーム時間がなくなった後に、ゲーム以外のことに頭を切り替えられる「何か」が必要です。
何もないと、「ゲームしたい」「どうやったらゲームできるか」「次はゲームでこれをやろう」とゲームのことばかり考えてしまいます。
ゲーム時間だけでなく、ゲームのことばかり考えてしまう時間を減らすようにしましょう。
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ゲームのことを考える時間を減らすには
外遊びに誘ったり、図書館へ連れて行ったり、他のことへ目を向けさせることはすでに試していると思います。
ゲームに執着している子は、他のことへの関心が低いですよね。
わが家の息子も、どこに誘っても「行かない」ばかりでした。
対策として、新しく習い事を始めて、ゲームをする時間を制御する方法もあります。
その場合は、とにかくいろいろな体験に参加してみることです。
一つの体験では、「やる」「やらない」の選択肢になるのでNGです。
2つ以上体験へ行き、どの習い事にするかを本人に決めてもらう
そうすることで「やらない」選択肢はなくなります。
スポーツでも学習系でもなんでもいいので、お子さんと相談して体験会に参加してみてください。
「ゲムトレ」という新しい習い事
どうしてもゲームに執着する子には、ゲームの習い事もあります。
「楽しく脳を鍛える習い事」である「ゲムトレ」は、囲碁や将棋のようにゲームを習う習い事です。
ただゲームを教わるだけではなく、暴言やマナーについての指導もあり「オンラインゲームとの正しい付き合い方」も教えてくれます。
ゲーム大会なども開催しているので、子ども達は楽しく目標をもって取り組めます。
私も一時期、息子の友達とのオンラインゲームのやりとりを聞いていて、とても心配になりました。
どうせゲームをやるなら、親としては正しく健全にやってほしいと思いますよね。
まとめ
今は、ゲームがある生活が当たり前になっています。
子どもとゲームを正しく付き合わせていくには、親の理解と工夫が必要な時代です。
お子さんのゲームへの執着や、気持ちを理解して、親子共にストレスなく過ごせるといいですね。
少しでも参考になったら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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