子どもがなかなか言うことを聞いてくれなくて、イライラしてしまうことはありませんか?
イライラする原因は、子どもが「やらない」「聞かない」などが多いと思います。
子どもを承認するだけで、そのイライラが減ります!
承認することで子どもは「自分は認められている」「大切にされている」と感じ、自己肯定感が高まります。
自己肯定感が高まることで、子どもが自分で考えて自分から進んで行動するようになるのです。
すると、「やらない」「聞かない」などがなくなり、親が何も言わなくても進んで動いてくれます。
「早く○○しなさい!」とイライラすることも減ってきます。
自己肯定感についてはこちらで詳しく紹介しています。
今回は「承認」の実際の使い方を解説していきます。
コーチングの「承認」は3つ
【存在承認】子どもの存在を無条件に認めよう!
言葉の通り、存在そのものを認めることです。
存在承認された子は、「自分の存在そのものを無条件に肯定してもらえる」ということです。
存在を認めるなんて、当たり前のことじゃない?と思うかもしれませんが、言葉に出して伝えている人は少ないかもしれません。
しかし、この存在承認はとても大切で、子どもの心に大きく影響を与えます。
例)「○○ちゃん、おはよう」「○○くん、ありがとう」「○○ちゃん、おかえり」
ここでのポイントは、名前を入れることです。
名前を呼んであいさつすることで自分を認めてもらえることが伝わり、親に対する信頼感も上がります。
それだけ?と思うかもしれませんが、とても効果があります。
例えば優秀な営業マンはお客様の名前をすぐに覚えて、必ず「○○さん、今日もありがとうございます」など声をかけます。
名前を読んでもらえて、少し心を許してしまうなんてこともありますよね。
普段は意識していませんが、人は名前を呼ばれると知らず知らずに親近感が湧き信頼感が増します。
毎日「名前+あいさつ」をするだけで、子どもとの信頼感が増し「自分はここにいていいんだ」「大切にされているんだ」と自己肯定感が高まります。
【行為承認】結果に関係なく事実を認めよう!
子どもが何かを行った時に、その行為(過程)を認めることです。
多くの方が、結果に目がいってしまうと思います。
しかし、結果が出る前には必ず行動をしています。
結果がどうであれ、子どもの行為を認める声かけをしましょう。
例えば・・
「逆上がり、わたしだけできなかった」
これはできなかったことはダメで、もっとがんばりなさいというメッセージとして伝わってしまいます。
がんばったこと、あきらめなかったことを認めてあげましょう。
実況中継で練習!
慣れるまでは、なかなか言葉が出てこない場合もあるかもしれません。
言葉が出てこない時は、子どもを見ながら実況中継をしてみてください。
「○○が歩いていきます」「冷蔵庫を開けました」「何かを取り出しています」「コップにジュースを注いでいます」「飲みました」
こんな感じで何でも行動を言語化していくと、自然に行為承認の言葉が出てくるようになります。
この時の状況では、「ジュース飲んでるんだね」「冷蔵庫から出したんだね」などそのまま伝えるだけでOKです。
慣れてきたら、「自分でジュース入れて飲んだんだね」のような声かけが自然と出てくるようになります。
子どもの行動を見て、伝えることで「ママは私に関心を持ってくれている」「もっと自分で行動しよう」と自己肯定感が高くなります。
【結果承認】結果を認め、過程をほめよう!
こちらは、普段から使っている方も多いのではないでしょうか?
子どもががんばっていい結果を出したら、一緒に喜んでほめてあげたいですよね。
もちろん、一緒に喜んで一緒に共感できることはとてもステキなことです。
しかし、注意しなければならないのは、結果を認めることはよいのですが、結果をほめる行為は子どもの自己肯定感を下げてしまう可能性があります。
いつも結果だけをほめられると、結果がよくなかった時に落ち込んでしまいます。
自分を責めたり、やる気をなくしたりしてしまいます。
結果をほめることが自己肯定感を下げてしまう理由はこちらで詳しく解説しています。
結果が悪かった時も認めることを忘れないでください。
結果の承認は、結果は認めるだけで、ほめるのは結果を出すまでの過程にしましょう。
そうすることで、結果が良かった場合でも悪かった場合でも承認できます。
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承認がなかなかできない時は
わが家でも「承認」しようと思っていても、その前に「もう!」「なんでやらなかったの?」などとつい口に出てしまうこともあります。
頭では分かっていても、すぐに完璧にできる人なんていません。
「承認しなきゃ」と負担に思ったり、余計イライラしてしまっては元も子もありませんよね。
少しずつ、子どもが前向きになれるような声かけができればいいんです。
それでも承認がうまくできない方は、子どもの話を聞く「傾聴」のスキルをまずは実践してみてください。
一番大切なことは、「子どもがそこにいるだけでうれしい」「生まれてきてくれてありがとう」など、子どもを想う気持ちです。
その気持ちを持っているだけで、スキルがうまく使えなくても子どもに愛情は伝わります。
まとめ
- 「承認」をすることで、子どもは「大切にされている」と感じることができる
- 子どもの自己肯定感が高まる
- 子どもが自分で考えて行動できるようになる
- 親もイライラすることが減る
- 親子で楽しく過ごせる
今回は子育てコーチングスキル「承認」について紹介しました。
コーチングには特に大切な3つのスキルがあります。
他の2つのスキルも合わせて使うことで、さらに子どもの考える力が身につきます。
少しでも、みなさんの子育てにお役に立てたらうれしく思います。
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