【本人の「続けたい!」意思がなくなった時】
*ただし、目標がある場合は、目標達成まで続けるのが望ましい
年齢的には辞める年齢は10歳~12歳が一番多いです。
ピアノはゴールがないので、やめどきが難しいですよね。
お子さんが「ピアノを続けたい!」という意思がないなら「やめどき」です。
子どもが「辞めたい」のに、親のもったいない気持ちなどで続けることは、子どもにとってストレスになります。
しかし、理由によっては「やめどき」ではない場合もあります。
今回は、理由による「やめどき」の見極め方や、実際に辞めると決めた時の先生への伝え方などを解説します。
ピアノ教室を辞めるのが多い年齢
2021年に行った大学生のピアノの学習率の調査では、半数以上がピアノ経験者という結果が出ています。
習っている子が多いからこそ、辞める時期で悩む方も多いのです。
そして、辞める年齢は10歳~12歳が一番多いです。
多くの理由は、学校生活が忙しくなったことや、受験勉強や学習塾に時間を取られることです。
さらに中学生になると部活なども始まり、時間が取れなくなることも大きな要因です。
それ以外には15歳・18歳も多いので、進学のタイミングで辞める子が多い傾向です。
ピアノ教室を辞める理由
何かを辞める時には必ず理由があります。
特に子どもの習い事は、環境の変化や心の変化などさまざまな事由が考えられます。
大きく分けて辞める理由は3つあります。
それぞれの理由ごとに「やめどき」を確認していきます。
本人の気持ちの問題
ピアノを習い始めると、レッスン以外にも家で毎日練習をしなくてはなりません。
毎日ピアノを弾くことは、大変なことですよね。
疲れていたり、面倒くさかったり、弾きたくないこともあります。
そんな時、子どもがピアノの練習をするように頑張る親も大変です。
わが家でも波があり、練習しない時の私のストレスもすごかったです(笑)。
ピアノを弾きたがらない
習い事を辞めるか辞めないかは本人の気持ちが一番大切です。
本人が「ピアノ」を弾くのをただの義務だと感じ、弾くことに楽しさや興味がない場合は「やめどき」です。
もちろん、学校(幼稚園)の先生になるため、音楽系の職業に就きたいなどの目標がある場合は別です。
将来の目標に向けて続けるべきだと思います。
他にも小さな目標がある場合も、目標までは続けることはいいことです。
例えば、楽譜が読めるようになる、「ショパン」を弾けるようになる、などのように始める時に目標を決めたのであれば、ぜひ目標まで頑張ってほしいです。
目標を達成できたことで、子どもの自信や成功体験にもなります。
>>泣いて嫌がる場合はこちらを参考にしてください。
レッスンを休みたがる
やる気がないのは、本人がピアノに対して前向きじゃない時に現れます。
ここで、確認するべきことがあります。
【なぜか】ということです。
例えば、「先生と合わない」「うまく弾けない曲がある」など、ピアノを弾くことがイヤではない場合があります。
その場合は辞めるという選択だけではなく、教室を変えてみることや、先生に相談して曲やレッスン内容を変えてもらうことで解決できる場合があります。
先生と合うかどうかわからない場合は、他の教室の体験をすることでハッキリさせることも可能です。
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チャイルドコーチのワンポイントアドバイス
子どもに「ピアノ休みたい」「練習しない」などと言われた時の対応を紹介します。
子どもの意見を否定することで、子どもは本心を言えなくなります。
まずは、落ち着いてお子さんの気持ちを一度全て受け止めてください。
これだけですが、子どもは自分の意見を聞いてくれたと安心します。
そして、「なんで?」「どうして?」と責めるのではなく、「何があったの?」と聞いてみてください。
答えてくれない時もあるかもしれませんが、本心を話してくれる時がきます。
お子さんが答えたら、それも必ず一度受け止めてくださいね。
時間的な問題
ピアノを続けるためには、週に1回は時間を作る必要があります。
学校生活や、勉強が忙しくなると習い事を見直す必要がありますよね。
多くは、学年が変わる年度末に検討するのではないでしょうか。
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受験勉強や学習塾・部活で忙しい
こちらは小学生高学年以上の子に多い理由だと思います。
子どもがピアノに特に思い入れがなければ、忙しくなった時は「やめどき」です。
ここでも大切なことは子どもの気持ちです。
忙しくなる中でも、ピアノを続けたい子もいると思います。
親は、子どもの身体のことも心配ですし、勉強を一番にしてほしい気持ちもありますよね。
その子にとって、ピアノを弾くことで息抜きになり、心の安定になるのであれば、辞めずに時間の調整をする方法もあります。
まずは、習っている先生にレッスン回数を減らせるか相談してみましょう。
他には、オンラインの検討をすることでも通学時間の短縮になります。
親の送迎が難しくなった
親の仕事の都合などで送迎が難しくなることもあります。
他にも、兄弟の習い事と時間の兼ね合いで送迎ができなくなることもあります。
学年が変わると下校時間やいろいろな習い事の時間も変更になるので、その際には見直しが必要になりますよね。
この場合は、まずはピアノの先生に他に空いている時間がないか相談します。
変更が難しい場合には、ピアノ教室を変えることも解決策の一つです。
わが家でも、4歳~4年生まで通ったピアノ教室を変えました。
わが家の場合は本人の習い事と下の子の習い事の都合で、レッスン日の変更を先生に相談しましたが、調整が難しかったです。
さらに、教室が往復1時間以上かかる場所でしたので、送迎時間も短縮できるように、片道10分ほどの教室を紹介してもらい教室を変えました。
とてもお世話になった先生だったので悩みましたが、今でも発表会の動画を送ったり交流しています。
金銭的問題
高学年になって学習塾に通い始めると、高額な受講費がかかります。
すると、習い事を減らさなくてはならない場合も出てくると思います。
その際にも、本人としっかり話し合うことが大切です。
他にもいくつか習い事があるのであれば、全てを交えてどれを削ることができるのか検討します。
どうしてもピアノは辞めたくないのであれば、一番費用のかかる学習塾をオンラインや通信教育などにすることも解決策になります。
スタディサプリやZ会などは内容も充実していますが、費用も通学塾に比べると断然お得です。
ピアノ教室を辞めると決めた時
習い事を辞める時にもいろいろ悩みますよね。
先生への伝え方やお礼の品、伝える方法などを紹介します。
大手教室の場合と個人の教室の場合の先生への伝え方やお礼の品はこちらの記事で詳しく解説しています。
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「辞める時」先生への伝え方
お世話になった先生に「辞める」と伝えるのは気が引けますよね。
しかし「辞める」と決めた時は、なるべく早めに伝えることが誠意です。
教室によっては、1ヶ月前までに連絡するなどと決まりがあるところもあります。
決まりに沿って行いましょう。
伝える理由は、本当のことを伝えるのが一番いいと思います。
伝えにくい場合は「学校の勉強や塾などで忙しくなった」などの無難な理由を伝えてもいいと思います。
先生の方から、レッスン日を減らしたり、曜日を変えたりと提案があるかもしれませんが、「子どもの身体も心配なので」などと丁重にお断りしましょう。
お互いに気持ちよく終われるように、わだかまりを残さないことが大切です。
「辞める時」先生に伝える方法
一番いいのは、直接会って伝えるのがいいでしょう。
しかし、子どもだけで通っている場合などは都合がつかない場合もあります。
そんな時は、電話やメールなどで伝えてもいいと思います。
こちらは通っている教室にもよりますので、厳しい先生であれば時間を作って直接伝えた方がいいかもしれません。
「辞める」連絡は電話などでもいいと思いますが、最後のレッスン日にはご挨拶に伺うことは必要です。
習っていた期間が数か月など短い場合はこの限りではありませんが、お世話になった方には直接お礼を伝えることが誠意です。
「辞める時」先生にお礼の品は必要?
最後にご挨拶に行く際に、何かお礼の品を持って行くか悩みますよね。
習っている期間などにもよりますが、何も用意せず感謝の気持ちを伝えるだけでも十分です。
もし何かお渡ししたい場合は、気持ち程度のものを持参するのがいいと思います。
お世話になった気持ちなので、高額なものでなくてもかまいません。
私は子どもの習い事をやめる時には、3~5千円前後の菓子折りを持っていきます。
なかには、感謝の気持ちを手紙に書いて渡す子もいます。
先生に感謝の気持ちが伝われば何でもよいと思います。
先生やコーチへのお礼の品はこちらで詳しく紹介しています。
ピアノ教室の「やめどき」まとめ
【本人の「続けたい!」意思がなくなった時】
ただし、目標がある場合は、目標達成まで続けるのが望ましい
今回は、習っている人が多い「ピアノ」のやめどきについて解説しました。
東大生の2人に1人がピアノを習っていたと言われています。
その数値を聞くと、さらに悩んでしまいますよね。
しかし、決めるのは本人の気持ちです。
本人の意思を尊重し、その子にとって最良の未来がひらけるように親としてサポートしていきたいですね。
練習嫌いな娘がピアノを続けた話も参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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