これらの悩みには、子どもとの会話の仕方に原因があるかもしれません。
コーチングスキルの「傾聴」を取り入れることで、子どもの反応が驚くほど変わります。
「傾聴」とは相手の話を「聴くこと」です。
子どもの話を「聴く」ことで、やる気が出ていろいろなことにチャレンジするようになります。
いつも話は聞いてるし、それだけで何が変わるの?と思われる方もいるかもしれません。
聴き方を変えるだけで、子どもの反応や行動は変わるんです!
私も初めは半信半疑でやっていましたが・・「えっ?」と驚く瞬間が何度もありました。
こちらの記事では、「傾聴」の効果や実際の使い方などを紹介します。
子育てコーチングについてはこちらで紹介しています。
コーチングのスキル「傾聴」とは?
「傾聴」とは、子どもの話を「聴くこと」です。
『日本国語大辞典』(小学館)には、下記のように載っています。
普段の生活の中で、子どもの話を聞く機会はたくさんあると思います。
しかし、毎日忙しいママにとっては、ゆっくり子どもの話を聞くのは難しい場合もあると思います。
長い時間でなくてもいいので、ただ「聞く」のではなく、子どもの言葉にしっかりと向き合って「聴いて」あげる時間を作ってみてください。
>>話題のSTEAM・プログラミング教育教材なら【ワンダーボックス】
「傾聴」のスキルでどんな効果が?
子どもの話を「聴く」ことで、実際にどんな効果があるのか詳しく紹介します。
親子の信頼関係を築ける
傾聴のスキルを続けることで、子どもは何を話しても受け止めてもらえることを感じ取っていきます。
何か困ったことがあった時や、悩んでいる時にも親に相談することができます。
親が一番心配なのは、何が起きているか分からない、何を考えているか分からないといったことではないでしょうか?
大切なのは、小さいうちから親に何でも話せる環境をつくることです。
そうすることで、小学生や思春期になっても、困ったことがあった時に1人で抱え込んでしまうような事態を防ぐことができるのです。
人の話を聞けるようになる
人は話を聞いてもらえると、相手の話も聞けるようになります。
例えば学生時代、自分の話を親身になって聞いてくれる先生の話は、ちゃんと聞きましたよね。
例えば自分の相談や意見をしっかり聞いてくれる上司の話は、しっかり聞きますよね。
逆に、自分の話を「はいはい」「また今度聞くから」などと適当に扱われた場合はどうですか?
その先生や上司が何か話していても、しっかり聞こう!とはならないですよね。
親子でも同じです。
しっかりと聴いてくれる親の話は、子どももしっかりと聞いてくれます。
自己肯定感が高まる
子どもの話を受け入れ、否定することなく話を聴くことで「私は受け入れられてる」「私は大切にされている」と感じます。
自分の存在を認めて受け入れてもらえることは、子どもの自己肯定感にも影響します。
自己肯定感とは、自分の存在を認め「自分は自分のままでいい」と思える心の状態のことを言います。
自己肯定感を高めることができれば、子どもが自分で考えて、色々なことにやる気を出して、進んで新しいことにもチャレンジしていきます。
自己肯定感についてはこちらで詳しく紹介しています。
「傾聴」を実践するためのコツ
まずは、ただ口を挟まずに話を聴くことです。
子どもの話は最後までさえぎらずに聴きます。
相槌や、オウム返しによる確認などはOKです。
そして、「自分が聴きたい話」ではなく、「子どもが言いたいこと」を聴くようにします。
ママの気持ちや意見などもあると思いますが、まずは子どもの話を最後まで聴いてください。
「傾聴」のスキルで気を付けること
実際に話してみると、「合ってるかな」と不安になるかもしれませんが、「聴こう」という気持ちを持っていることが大切です。
子どもの話を否定しない
話の途中で「なんで?」「それはダメだよ」「そんなの無理」などと思うことがあるかもしれません。
しかし、その言葉は飲み込んでください。
否定されると、「自分自身を否定された」「自分の話は聴いてくれない」と感じてしまいます。
例えば、自分が上司に話しているときに「だから、そうじゃなくて~」などと途中で遮られると「最後まで聞いてよ!」と思いますよね。
まずはどんな内容であっても、ひとまず最後まで聞いて全て受け入れてください。
「そうなんだね」や子どもの言葉をオウム返しすることで、子どもは「受け止めてくれた」「話してもいいんだ」と感じ取ります。
【CASE1】
今日、先生に怒られた
(内心)え!なんで?何したの?
そうなんだね。何があったの?
【CASE2】
サッカーやめたい
(内心)どうして?自分がやりたいって言ったんだよ!
そっか、サッカーやめたいんだね。
このように、まずは子どもの話をしっかり聴き、受け入れることを実践してみてください。
話を聞いてくれると感じた子は、それだけで本心を話し出す子もいます。
そのあと会話が続かない子には「質問」のスキルでさらに話を聞き出します。
話の途中で急かさない・話の先を切らない
子どもは話したいことがあっても、順番に筋道を立てて話すことができない時があります。
聞いてる途中で「???」となることもありますよね。
そんな時に「結局、どうなったの?」「要するに、こういうことだね。」などとつい口を出したくなります。
しかし、子どもは話しながら自分でも考えをめぐらせ、言葉を探しながら話しています。
せっかくの子どもが自分で考えようとしている大切な機会です。
それを奪ってしまうと、子ども自身の語彙力も伸びませんし、考えることをやめてしまいます。
まとまらなくても、長くなっても、しっかり最後まで聞いてあげてください。
待ってもらったら、必ずフォローする
子どもが帰って来る時間、ママは忙しいですよね。
どうしても話を聴けない時もあります。
そんな時「ちょっと待って」「あとで聞くね」などと対応する場合もあると思います。
もちろんママも手が空いたら聞こうと思っているのですが、なかなか手が空かないですよね。
そしてうっかり忘れてしまうことはありませんか?
しかし、それが何度も続くと「あとで聞くね」=「聞いてくれない】ことなんだと、子どもは認識してしまいます。
子どもは「どうせ聞いてもらえない」とママに話すことをやめてしまうかもしれません。
そうなる前に、一つ用事がすんだら「さっき話そうとしてくれてた話教えて」「さっきはごめんね。なあに?」としっかり聴いてあげてください。
まとめ
子どものやる気を引き出すには【傾聴のスキル】を正しく使う必要があります。
今回は子育てコーチングスキル「傾聴」について紹介しました。
理解するのと実際に実践するのは違うので、最初はなかなかうまくできないかもしれません。
しかし、知っているだけで心掛けも変わってくると思います。
他の2つのスキルはこちらで紹介しています。
少しでも、みなさんの子育てにお役に立てたらうれしく思います。
コメント